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Twitter Instagramハオルチア の斑入りと錦
↑「オブツーサ交配種 マリン」安価で手に入りやすく美しい品種。また、性質も強いため育てやすく斑入りを作りたいときの親としても非常に優秀。しかし、マリンをオブツーサ錦として高価に販売している人もいるため注意が必要。
まず、ハオルチア の斑入り(ふいり)と錦(にしき)について解説します。
販売されているハオルチア やサボテン、その他多肉植物をみていると名前の後ろに『斑入り』や『錦』と書かれたものを見ることがあると思います。
実は『斑入り』も『錦』も全く同じもので、殆どの場合、通常のものよりも高価に販売されています。
『斑入り』『錦』は突然変異の一種でウイルスや遺伝などの様々な要員で全ての植物に起こる可能性があります。
通常の植物は葉緑素によって緑色をしていますが上記の理由により葉緑素が全体または部分的に作られず、葉緑素のない部分が「白」「黄色」「赤」などの様々な色に変化することで通常とは違った姿を見せてくれます。
葉緑素がなく色のついた部分を斑(ふ)とよび、斑の入った植物は非常に美しいですが葉緑素ない分、成長が遅かったり体が弱くあまり増やすことができないため高価になります。
また、斑の部分も不安定なため成長する過程で斑がなくなってしまったり、逆に全てに斑が入って(全斑やちょうちん、お化けなどと呼ばれています)枯れてしまったりします。
斑の範囲だけでなく場所も重要で半分だけ葉緑素がなかったり偏った斑入りよりも、全体にバランス良く斑が入ったものの方が斑も続きやすく安定します。
葉緑素と斑の部分のバランスが非常に大切な種類と言えます。
ハオルチア 斑入り 錦の模様
↑「タイガーピグ」比較的安価で育てやすい品種。通常は黄色い斑に濃い緑で美しいが、光を少し強めてあげると黄色とオレンジと緑など様々な色が混在しさらに美しい姿を見せてくれます。
ハオルチア の斑入りにはいくつか種類と呼び方があります(@△@)
全斑
→葉緑素が全くなく非常に美しいがいずれ必ず枯れてしまう運命を背負ったハオルチア
「お化け」「ちょうちん」などともいわれる。
派手斑
→斑の部分が多く外見は綺麗だが成長が非常に遅く蒸れなどに弱い。
また、全斑になる確率も高く注意が必要。
よく観察し、成長点に葉緑素が見えなくなった後やなりそうな時は対処法として、完全に全斑になる前に胴切りや葉挿しを行うのが一般的
これにより、1から作り直すことでより良い斑入りが出現したり、お気に入りの子を存続させることができる。
↑「広瀬オブツーサ錦」比較的丸窓で扁平に育つオブツーサの斑入り個体。非常に美しいがこの個体は斑が強すぎたため枯れてしまった(T△T)
地味斑
→斑の部分が少なく、一見斑入りには見えないような斑入り。
成長にするにつれ斑が良くなってくる場合もあるがどちらかというと斑が消えることの方が多い。
地味斑のまま安定していれば斑入りの種を作る親として優れていたり、胴切りや葉挿しで素晴らしい斑の入ったものが出現こともある。
斑入りの中では一番成長が早く性質も強い。
成長点付近の葉の内側に斑が入っていると斑が続きやすいため購入する時はよくみてみるといい。
↑「オブツーサ 満月」比較的丸窓で黄色い斑がまさに満月のように美しくなる品種。現在はかなり地味斑だが後冴え斑と言って成長するにつれ斑が強くなる性質を持っているため今後に期待!運がいいと糊斑にもなるが後冴え斑でも他の斑入り同様確実に斑が増えるわけではない。
極上斑
→斑が全体にバランス良く散らばり名前の通り非常に美しい個体。
若干、派手斑になりやすいかも?しれませんが斑は安定していて高騰しやすい。
葉挿しや胴切り、実生などでもその威力を発揮してくれる。
↑「オブツーサ錦」この個体は特に品種登録をされていないため名前がない。比較的小粒で丸窓のオブツーサで成長期には斑が赤く染まり、休眠期は黄色になるというサイクルで成長する変わった個体。かなりバランス良く斑が散らばっていて中心部は糊斑のようになっているため今後、糊斑になるかもしれない子!
糊斑(のりふ)
→真上から見ると全斑のようにも見えるが窓が暗く見え、内部と側面にしっかりと葉緑素があり非常に美しい個体。
全斑になることもあるが、糊斑はかなり安定していて性質も強い。
個体によっては蒸れに弱かったりするので注意が必要。
糊斑は他の斑入りとは違い、狙って作ることができません。
他の斑入りが成長するにつれ糊斑になったり、通常斑入り個体からの子吹きや胴切り、葉挿し実生などでごく稀に糊斑個体が出現します。
また、糊斑個体を葉挿し、胴切りなどしても糊斑はできず種もとることができません。
最も糊斑個体ができやすいのが糊斑個体からの子吹きですが、この方法でも糊斑ができるのは珍しいためほとんどが非常に高価で取引されます。
↑「ブラックオブツーサ錦 糊斑」暖かくなってきて管理をミスってしまった。体調を崩し、シワが寄っているが色だけでもかなり美しいことがわかる、よね?笑 こうして見比べてみると通常の斑入りと糊斑の葉緑素部分の違いがわかるかと思います。
通常斑個体は葉緑素と斑の部分がくっきりと分かれていますが、糊斑個体の葉緑素部分は濃い場合もありますが斑と葉緑素が混ざった中間色のような感じです。
ピリフェラ錦やミルキーウェイは糊斑ですが500円から1000円前後で購入できるのでお勧めです!
ピリフェラ錦は徒長しやすいですがミルキーウェイはしっかり育ちかなり綺麗で育てやすいので特におすすめだぞ!
斑入り 錦の育て方と注意点
斑入りは葉緑素がない分、通常種よりも成長が遅く弱いことが多いです。
散々弱いと言っておきながらこういうのもおかしいですが、実際はそこまで難しいわけではありません。
育て方に関してはピリフェラ錦や一部弱い個体は光量や温度も重要ですが大抵の斑入り個体は通常種と同じで問題ありません。
ですが、やはり注意する点として高温と蒸れが挙げられます。
特に夏場に溶かしてしまいやすいので風や温度に細心の注意をしてあげてください。
その他、管理方法は通常と同じです。
ハオルチア の育て方はこちら↓
初めてのハオルチア におすすめ!
簡単で美しいオブツーサ紹介はこちら↓
紹介!育てやすくて綺麗なオブツーサ!『初心者におすすめ!!』
今日の豆知識
様々な形状や模様、色を持つハオルチア を栽培する醍醐味のひとつとして実生があります。
実生は自身の理想のハオルチアを想像し、種子をつくるところから自分がお世話をするので愛着が湧いたり、どんな子が生まれるのかを楽しむことができます。
もちろん窓の透明度や大きさを追求する方もいますが、まずは綺麗な形で斑が入ったものを作る!というのが王道の理想郷だと思います。
今回は豆知識程度なので簡単に説明しますがハオルチア にも母系遺伝と父系遺伝があり、斑入りは母系遺伝と言われています。
つまりは、斑入りを作りたい時は種を作ってもらうハオルチア を斑入りにして受粉させればその種子からは斑入りの子供が生まれやすくなります。
もちろん種を作る母側が斑入り個体でなく、花粉だけを使う父側が斑入りと逆パターンでも斑入りの子は生まれますが確率はグッと下がります。
もし、花が揃ったらみんなも挑戦してみてね!!