ハオルチアに限らず様々な「多肉植物」もっというと身近な「野菜や果物」などの栽培される植物には『原種』『品種』と呼ばれるものが存在します。
原種も品種も比べられない良さがありどちらも同じくらい様々な魅力を持っています。
今回は「ハオルチア」の原種と品種についてです(@△@)
ハオルチア 原種と品種
原種
原種はその種の基本であり人類の手が加わらずに自然の中で進化してきたその種の本来の姿です。
種類によりますが原種を初めて見た人の多くが『地味』と感じてしまうかもしれません。
しかし、不思議とハオルチア歴を重ねていくうちにほとんどの方が原種も好きになってしまいます。
恐るべき魅力ですね♪
特にわかりやすいのは「ピクタ」や「スプレンデンス」など窓が派手な品種の多い種類の原種は、その品種に比べて白点や色などが少なく控えめで渋く洗練されたかっこよさを持ちます。
また、原種には「採取者」「採取地」などが分かるデータ付きのハオルチアがいます。
例えば、ベイエリの原種↓(Haworthia Bayeri JDV86-085 Uniondale Top of hill with the old fort)
この長く、意味わからんけどかっこいい数字と英語は「採取ナンバー」「採取番号」「採取データ」「採取コード」などと呼ばれます。
JDV→採取者の名前のイニシャル JDVはJ.D.Venter(ベンター)さんという意味
86-085→採取年月と何番目に採取されたのか この番号だとベンターさんが1986年の85番目に採取した個体という意味
Uniondale Top of hill with the old fort→名前の通りユニオンデールの丘の頂上で採取されました。
※with the old fort→この部分に関して正確にはどの場所を示しているかはわかりませんがユニオンデールの頂上付近には史跡があり、おそらくそこの砦や門付近かと思います。
※史跡の位置やどの史跡を指しているのかは定かではないため曖昧です。詳しい方がいたらぜひ教えてください。
また、同じ種類を別の人物が採取し番号をつけることもあるようで違う採取番号でも同じ種類(異名同種)の場合もあります。
ですが心配する必要はなく、この情報があれば「Aさんが90年に採取した(10番の植物)」と「Bさんが98年に採取した(20番の植物)」は違う情報が付いていても情報があればすぐに確認することができます。
このような採取データは本当に大切なものです。
品種にはない学術的な価値をもち、研究対象にもなる貴重な存在です。
もし、持っていたりこれから集める方は見た目や金銭的価値だけでなくこういうところにも目を向けてみてください!
品種にはない魅力、自然の力を感じられるかもしれません。
品種
当然ですが品種も元々は原種です。
人為的に特徴を持つもの同士や別の種を掛け合わせ続けることで生まれた新しい種類になります。
自然界でも種間交雑などが起こりハイブリッドが生まれますが、もちろん選抜や厳選は行われないため品種のような特徴を持つ種類が誕生するのは稀です。
ハオルチア の場合交配は初心者でもできるくらい簡単なので誰でも挑戦することができます。
品種に関しては皆さんがよく見るハオルチア のほぼ全てが品種になるので一番見慣れていると思います。
例えばオブツーサ系のわかりやすい違いでいうと
原種→比較的小粒で小型
品種→葉のひとつひとつが大きく大型になります
品種は窓がおおきいので透明感や窓の美しさをよく観察することができます。
原種は透明感がないのか?と言われるとそうではなく
小さいのでぱっと見ではわかりませんが、じっくりとみてみると小さいだけで透明間も美しさも変わりありません。
また、よく見れば見るほど新たな魅力、発見に気がつき品種と比べると品種ではない特徴や品種にしかない特徴など見つかるかもしれません。
ここまでくるともう、ハオルチア からは逃れられません。
品種 原種の育て方
品種と原種では育て方に関して違いはありません。
コンプト系は光量強め、スプリングボクブラケンシスは光量弱めといった種類による違いはあります。
特別変えなければいけないところはないので品種を育てられていれば、初めての原種で心配する必要はありません。
ハオルチア の育て方↓
ハオルチア の種類紹介↓
今日の豆知識
原種にも斑入りがいるよ。
かなり珍しいけど葉挿しや実生などでたまに出てくるみたい!
いつか、出ないかなぁなんて期待しちゃいますよね(@△@)
ノリ斑なんか出ちゃったりして
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